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真白き薔薇よ(The white rose/ An rosen wynn , cornish folk)私訳

 真白き薔薇よ 愛する君よ初めて君にまみえしときの そのかんばせは薔薇のごと されど今いとしきかんばせ青褪めて まるで真白き薔薇のごと われは愛すかがやける白薔薇 われは愛す咲き誇る白薔薇 われは愛す美しく伸ぶる白薔薇 君の面影やどす薔薇 ああ愛する君の麗しさは春のやう 明るく貴...

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わたしの託した白いばら (The white rose, Michael McGlynn等) 私訳

林檎の木々の花の真白を通りすぎ 風は谷間でささやいていた 榛の木に鳥は歌い あのひとはやってきたのだった *あのひとのくれた赤いばら一輪、夜明けに濡れていたスミレ   わたしの託した白いばら一輪 (愛するおまへの道のりがだうか無事であるやうに) (愛するおまへ その不在を癒やすも...

読書の夏、あるいは新宿紀伊国屋書店の医学事典について(鏡の箱に手を入れる4・再録)

読書の夏、あるいは新宿紀伊国屋書店の医学事典について     山奥の古式ゆかしい巨大な日本家屋に住んでいる、そんな親戚はいないけれど、まるで映画「サマーウォーズ」のように、お盆と正月には親戚一同が会するのが幼い頃の倣いだった。それなりに大所帯になるので多い時には大きな炊飯器...