除雪車の風の気配に目覚めれば無人の道に雪は踊って
ニット帽まぶたのようにのしかかりあなたのいない視界はしずか
海鮮に上がる歓声 チャンネルを変えても変えても光ばかりだ
傘の芯腕で殴れば傘布をゆっくりずれていく重い雪
信号が青になるまでだけでいい(電柱のスコップは雪かき用です)
※2025.1.19に開催された文学イベント北陸開催記念アンソロジー・文学イベント北陸短編集で金獅子賞、アンソロジーに掲載。
※応募作品はnote掲載が条件だったため、noteに掲載したものを転載している。
除雪車の風の気配に目覚めれば無人の道に雪は踊って
ニット帽まぶたのようにのしかかりあなたのいない視界はしずか
海鮮に上がる歓声 チャンネルを変えても変えても光ばかりだ
傘の芯腕で殴れば傘布をゆっくりずれていく重い雪
信号が青になるまでだけでいい(電柱のスコップは雪かき用です)
※2025.1.19に開催された文学イベント北陸開催記念アンソロジー・文学イベント北陸短編集で金獅子賞、アンソロジーに掲載。
※応募作品はnote掲載が条件だったため、noteに掲載したものを転載している。