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美とエゴとの往復運動の間に――鷺沢朱理『ラプソディーとセレナーデ』感想

 「さやうでございまする。私は総じて、見たものでなければ描けませぬ。よし描けても、得心が参りませぬ。それでは描けぬも同じ事でございませぬか。」                           芥川龍之介『地獄変』 より この文章の概要:  鷺沢朱理の歌集『ラプソディーとセレナ...